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新妻はやてさん2


クロはや二話目。前回と同じく新妻設定の、相変わらず頭の悪い短い話でございます。

ツイッターを見てるといろんな面白い話が見れるので変な電波を受信して困るわー(笑)


「唐突やけどクロノ君、私の好きー?」

唇に人差し指を当て、えへへーと微笑みながら首をかしげる仕草が殺人的に可愛らしい。二人で暮らすようになってそれなりに慣れたつもりではあるが、一層近しくなったが故にドキリとさせられる事はまだまだ多かった。
と、いうことを何の気なしにエイミィに言ったら、その時持っていた書類のノータイムの上フルスイングで殴られてしまったのはどうやら自業自得らしい。
それぐらいの自覚は僕も持てるようにはなったのだ。
そして分かっていることはもう一つ、はやてがこういうテンションで質問を投げかけて来た時は彼女は何か含みを以てきているのだ。
さすがと言うべきか、はやてのたった一言の質問にここまで思考を巡らせたクロノは若干重心を彼女とは反対に動かしながら答えた。

「そりゃあまぁ……好きだ。」
「あー、なんか今間があったなぁ。」
「いや全く気のせいだろう。」
「じゃあ可愛いー可愛いー奥さんである私への愛に、後ろめたい事はなーんも無いんやね?」
「…………君な、言ってて恥ずかしくないか?」
「旦那様への愛を語るのに何を恥ずかしがることがあろうか!」
「やめてくれ!僕が恥ずかしいと思うこともある。」
「―――ほほぉう。」

しまった。とクロノが後悔するももう遅い。すでに殺人的可愛さの微笑みは殺人者的邪悪さの笑みへと変質している。
今回のキーワードはこれだったか。
陰湿な上層部に対する為に成長を続ける彼女の話術に、指導してきた先輩としては喜ぶべきなのだろうが、それを自分に発揮するのはやめて欲しい。

「昨日ツイッターで見たんやけどな、愛を証明する方法ってハッシュタグがあったんよ。」
「待てはやて、まず僕はどこに突っ込んだらいい?」
「そん中でな、“愛の証明に君にならパソコンのDドライブ見せても構わない”っていうのがあってな。」
「無視か。」
「そんな訳でクロノ君の個人データバンク見せてーな。」

とりあえず、奥様はツッコミは受け付けないらしい。
キラキラと少女のように期待する彼女の圧に押され、クロノはウィンドウを開き彼女の前へと移す。
と、なぜかそこで「む?」と少し不満気な表情を浮かべるはやて。
少しだけこちらを伺うような仕草をしたが、すぐにウィンドウを操作し始める。
一分。
三分。
五分。

「おもんないっ!」

前フリも前兆もなく、膝に乗せていたクッションをクロノへと投げつける。
色々と諦めたような気分になってきたクロノは避けようともせず、顔に飛んでくる弾力を甘んじて正面から受け入れた。
ちょっと奥さんがわからない。

「……理不尽すぎないか?」
「ちゃうねん!」
「いいや合ってる。」
「だからちゃうねん!ここはえっちぃ画像とかを必死で隠すクロノ君が見たかったんや!こんなただのデータの確認やん!」
「勝手な期待にも程があるだろう!?」
「しかも、個人のなのにプライベートの家族写真とかよりも仕事のことばっかりな上に、キレイにフォルダ整理されてて若干引いたで!」
「それに関してはちょっとすまないとは思う。」
「そうや!大体クロノくんは――――――ん?」

そこでふと、はやての目が一点を捉える。
かつてはリインを生み出すためにシステム関係もエイミィに弟子入りし勉強したはやて。
ちょっとした、もっと言えばクロノぐらいの人間の工作ぐらいなら工作には入らないのだ。

「隠しフォルダはっけ~ん。」
「―――っ!?」

本人はバレることは無いと踏んでいたのか、はやての言葉を聞いた瞬間に掴みかかってくるが左手で押さえ右手で操作を続ける。

「な、に、が、で、る、か、な~。」
「待て!それは本当にやめてくれ!」
「ん~!そうそれや!それが見たかったんや!」
「だったらもういいだろう!?」
「いやいや~、旦那様の性癖を把握しとくのも妻の務めやし~。」
「しなくていい!」
「はーい、開きまーす!」

満面の笑顔でウィンドウをポチッとな。
さぁ、その宝物庫を妻に晒すがいい、と言わんばかりの心境。
その扉はタイムラグ無く開かれ―――。

「ってこれ……?」

そこではやては停止した。
クロノは押さえつけられた姿勢のまま既に力なく項垂れている。
端的に言えばフォルダの中身は目的通り写真のデータばかりであった。違ったのは写っているのがポルノグラフィー的なものではなく、見覚えがある女性であったこと。

「って私やん!?」

見覚えどころでは無くどう見てもこれは自分だ。
だがしかし、ほとんどが撮られた覚えがないものばかり、寝顔を撮っているものすらある。

「えーとだな……。」
「クロノ君。三行で説明ぷりーず。」
「朝起きたときとかふとした時に君がすごく可愛く見えた。
思わず写真を撮ったが消すのも勿体無いし保存していた。
でも流石に恥ずかしいから隠しフォルダにしてた。」
「ちゃんと三行なんかい!」
「なぜそこを怒る!?」

とにかく、こんなの下手な浮気の疑惑より扱いようがない。
旦那が隠し持っていた自分の寝顔など果たしてどうすればいいのか。
クロノが自分の写真を大事にこっそりと持っていてくれたことが、嬉しいやら恥ずかしいやらちょっとうちの旦那が分からへんという複雑な想いがはやての思考をかき乱していく。

「うわっ、これこの間ソファーで昼寝してたときやん!?よ、涎とか垂らしとるし……っ!ありえへん!なんでこんな緩みきった顔を写真とか撮っとんるん!?」
「いやそれはそれで可愛かったんで……。」
「それを私はどう受け止めたらええんやーーー!?」
「す、素直に可愛いと言ってるんじゃないか!」
「むしろそのせいで複雑なんやー!消す!今!すぐ!私が!」
「あぁ!待て待て!全部消すのはひどくないか!?」
「うっさい!消すったら消すんや!」

ぎゃーぎゃーと戯れあう子猫のような二人の喧騒は続き、結局その数時間後、流石に今夜は寝顔を見られたくないと言うはやては、クロノが彼女を抱きかかえるようにして眠る、というやっぱりクロノにはよくわからない結論を出したのである。
当然のことながら、クロノが先に起きてしまえば全く意味のないのだがはやては気づいていないようだった。
そして後日。
エイミィがアースラにある普段綺麗に整理してあるクロノのデータバンクに、新しいフォルダを見つけるのはまた別の話である。


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テーマ : 魔法少女リリカルなのは
ジャンル : アニメ・コミック

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No title

まさか今の時期になって新作クロはやが読めるとは感激です!!
映画によって増えろ、クロはやww

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クロはやは俺のジャスティス
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Author:ヒカワ・カイト
なんでもない日記から漫画や小説の感想を載せています。
時たま二次制作も書いたりもしていますw( ̄▽ ̄)

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