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新妻はやてちゃん


人生で初めて吐血しました(笑)
病院で一応検査してもらったら胃潰瘍とのこと、いやーホントびっくりしたわwww


今回はツイッターで拾ってもらったネタ。別に吐血にかかっているわけじゃなくたまたまでした。
うん、終りがひどいw


ではでは、お暇な方は続きからどうぞー



「はやて!!」

 病室の扉を壊しかねない勢いで開き妻の名を叫ぶ。ロストロギアの暴発事故と、それにはやてが巻き込まれたという知らせを受けたのが1時間程前の事。詳細を聞き終わると同時に本局の執務室から飛び出し、過去いくつも経験したロストロギア関連の凄惨な事故の思い浮かべは振り払い、周囲の視線も気にすることなく局内を走り抜け病室へとたどり着いた、のだが。

「ひゃっ!く、クロノくん?」

 白いベットの上で驚いた猫のようにビクつくはやて。
 その姿を見て全身から力が抜けていくのをはっきりと感じ取れた。とりあえず怪我もなく意識もはっきりている。正直、どんな悲惨な姿になっているのかと考えたくもない想像までしていたがその心配もなさそうだ。

「良かった、ロストロギアの事故だって聞いたから。」
「あはは、ごめんなぁ心配かけてもうて。」
「影響とか怪我は?全く何もないのか?」

 元気そうに答える彼女に、気が抜けながらも確認する。すると、はやては頬をかきながら気まずそうに目をそらした。

「どうかしたのか!?」
「いやいや、怪我とかそんなんとはちゃうんよ?でもちょーと影響はあってやね。」

 そういうとはやては自分の口の両端をひっぱり「いー。」とソレを見せつける。彼女がしているのが何を示す行動かはクロノも即座に理解した、というか視認した。
 真っ白な歯の並びに明らかにおかしい形状をしたものが二本、歯というよりも明らかな牙。当然のことだが、元々彼女にこんなものはない。

「それ、どうしたんだ……?」
「なんか生えてもーて。」
「なんかで牙が生えるか!」
「えーとな、つまりわかりやすくゆうとな―――。」

 えへへ、といつものようにはにかむ彼女だがやはり二本の牙が見え隠れしている。

「私、吸血鬼になってもーたんよ。」



―◇―◆―◇―



「と言っても一時的なものなんですけどね。」

 診断結果を見ながらシャマルが苦笑しながら説明を続ける。

「今回の原因のロストロギア、えーと、確か石のお面だったらしんですけど、はやてちゃんが立ち会ってた実験中に暴走。結局、緊急処置として攻撃して破壊に至ったんだけど、その時の破片がはやてちゃんに当たったみたいでね。それで吸血鬼になっちゃったみたいなのよ。」
「すまない、シャマル。結論がよくわからない。」
「つまり、そのお面が着けた人を吸血鬼化させるアイテムみたいだったのよ。で、欠片でもその効力があったの。まぁ、力自体も割れてくれたのは不幸中の幸いだったけどね。効力的には後、20時間ってところかしら。」

 渡された資料に一通り目を通し、クロノは改めて深く息を吐いた。不明な点も不安な点も見られない。ここに至るまでに様々に巡っていた最悪な想像がようやくにして霧散していく。
 そんな安堵に項垂れるクロノにさらにシャマルは続けた。

「ただ、牙以外にも色々吸血鬼としての特性も色々は発症しているみたいだからそこは気をつけてくださいね。」
「特性?」
「体が太陽光に弱かったり、体を霧にしたり、性欲が上がったり、夜目が効いたり、吸血衝動があったり、あぁ、基本魔力も大分跳ね上がってます。それと。」
「まだあるのか?」
「えぇ、これが一番影響が強いようなんですけど。」

 シャマルは一層困ったような表情を浮かべ、折れ曲がった複数のスプーンを差し出した。

「怪力化です。」



―◇―◆―◇―



「これか。」
「これや。」

 病室にすでにいくつも重ねられた机や椅子の残骸。なるほど、確かにこれが一番支障があるようだ。唐突な力の増加に感覚がついていかず触るものをほとんど破壊していく彼女は、薄暗い病室でベットに腰掛けていた。よく見ればそのベットの手すりも所々歪に歪んでいる。

「いやほんまちょちょいっと触っただけのつもりなんやけどなぁ。」
「それで、この有様か。」
「あはは、でもだいぶ慣れてはきたんよ?最初はこうして起き上がろうとしただけでベット壊れてもうたし。」
「そこまでのものなのか……。あ、飲むか。」
「あーありがとなー。」

 近くにあったポッドでインスタントのお茶を淹れ、マグカップを差し出す。若干緊張というか一挙一動に不自然さが見え隠れしながらも受け取るはやて。どうやら慣れてきたというのも本当らしく、マグカップは瓦礫の山の一部になることもなく彼女の手の中へと収まった。
それを確認してからクロノは自分の分もコップへ注ぎはやての隣へ腰掛ける。

「しかし、事故に巻き込まれたって聞いたときは流石に心臓が止まるかと思ったよ。」
「え、そんなに心配してくれたん?」
「…………それを本気で言ってるのならさすがに怒るぞ?」
「じょ、冗談やん。」
「そんな冗談を言う事を怒ってるんだ。」
「クロノ君怒っとる?」
「今そう言った。」
「ホンマにごめん!」
「―――もういいよ。こうやって軽口が言えるのも無事だったからだしな。」
「いうほど無事でもないで?主に物品的な意味で。ついでに一時的にでも怪物な訳やし。」
「君のような吸血鬼は全然怖くないな。」
「がおー。」
「―――っ!」
「え、ちょ、なんで急に顔そらすん?」
「いや……その、ちょっと今のが不意打ちで可愛かったから……。」
「なぁ―――!!」

 何を言い出すのか。とはやては叫ぼうとしたのだがそれよりも早く手に持ったマグカップが砕けた。

「だ、大丈夫か!?」
「う、うん平気!なんや皮膚とかも強うなっとるみたいやし。」
「あぁなるほど。でも気をつけろっつ!」
「クロノ君?」
「すまん、指を切った。」
「あーもーあかんでー。自分で気をつけろーいってる、とき、に……。」

 変化は明確だった。血が流れだしたクロノの指を凝視し言葉を途切れさせるはやて。

「はやて?」

 違和感を感じクロノが問いかけるが返事はなく、代わりに彼女は行動で応えた。
 唐突にクロノの手を取り自分に寄せたかと思うと、獣が食らいつくように血の流れる指を口に含んだ。

「はやて!?」
「んっ……ちゃ…んん……ァ………ん……」

 頬を上気させながら、指先を舌がなぞり、血をもっと出そうとしているのか前歯で不意に甘噛みを繰り返す。

「……んぁ…ぁ……んン………。」

 一心不乱に指を舐める姿にクロノは只々魅入っていた。後から思えばその時は唐突な展開に頭がついていかなかったのかもしれないし、腕を掴む彼女の手の強さに怖気づいていたのかもしれない。しかし、今この瞬間で言えば彼ははやてに魅入られていたのだ。
 そこからお互いに何も言わず、ただはやてがクロノの指を舐める音だけが薄暗い病室に静かに響く。
一分。
三分。
五分。
十分。
三十分にそろそろなろうかというところで、ようやくはやては指から離れた。

「……えーと、満足したか?」
「…………。」
「その、なんだ、そういえばシャマルも言っていたが吸血衝動もあるらしいな。すまない、軽率だった。」
「……あかん…………。」
「え?」
「ごめん、クロノ君。」
「なんで君が謝るんだ?」
「今聞いたやん。」
「満足したかって。」
「あぁ、なるほどってじゃあ!」
「まだ、不満足や。」

 言うないやな、今度は体ごとクロノを押し倒し素早く跨って抑えつけるはやて。無論、彼も必死に抵抗するが、完全に人類規格以上となった彼女の力に勝てるはずもなく、まるで捕食される動物のような心境だった。彼女の眼が心なし赤く光っているように見えるのも気のせいではないだろう。

「今夜は寝かさへんよクロノ君。私もう火照ってしょうがないんや、最近ご無沙汰やったし。」
「っく、なんなんだこの状況!なんで僕は自分の妻にこんな力づくで―――!」
「知らんのかクロノ君?地球の吸血鬼とかが出てくる話にはこういうことも結構関係してるんやで?」
「あぁぁあ!そういえば性欲も強くなってるとかシャマルが言っていただ吸血じゃなくてそっち!?」
「それじゃあ、いただきますー。」
「まてまてまてはやて正気に戻れ!ってあ、あ、あーーー!」



―◇―◆―◇―



 そして、翌日。はやてからロストロギアの効力が抜け落ち、無事退院が決まったのだが、今度は看病をしていたはずのクロノが入院することとなり、結局彼女はもう一日病院で過ごしたという。

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なんでもない日記から漫画や小説の感想を載せています。
時たま二次制作も書いたりもしていますw( ̄▽ ̄)

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