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爪切リイン


あれ?なんでシリーズ化みたいになってんの俺?

時々自分がどこから電波を受信してるのかわかんなくなる。




 爪切り。
 テコの原理を用いて爪を上下から挟み切る道具。どの家庭にも一つ、否、何故か必ず二つ三つ出てくる日用品。
その日用品を笑顔でカチカチ鳴らす少女が一人。

 「あの、本当にするのですか主……?」
 「ほんまやでー。さっ、手ぇだして。」

 キッカケははやてが読んだ小説。“歯磨きが他人にしてもらうと気持ち良い”という内容のものだ。そんな内容のものをこのまだいたいけな少女である主が読むことに彼女を想うリインフォースは若干苦言を言いたくもなるが、今はとりあえず脇に置いておく。
 問題はその後。まるで素敵なことでも思いついたかのような素敵な笑顔で、

 「耳掃除も歯磨きも人にしてもらって気持ちええなら、同じようなジャンルの爪切りも気持ちええんとちゃう?」

 などと言いだしたのだ。誠に運悪く今日この時家にいたのはアインス彼女一人。いや、主のためならマグマも飲み干す彼女に不服な命ないので運が悪くというのは適切ではないが。

 「では……お願いします。」

 健気に尽くすアインスがソっと右手を差し出す。戦闘時にはあの高町なのはの堅固な防御すら粉砕するその白く美しい手を手に取りはやてはその感触をしばし堪能した後、改めて銀色に輝く爪切りを構えた。

 「ほな、いくで?」
 「はい、我が主!」

 流石に楽しんでいる様子のはやても少々緊張しながらアインスの爪に合わせ、慎重に親指に力を入れた。
 パチン。
音が鳴ると同時にアインスの体がビクんと一瞬強ばる。はやてがそっと視線だけ彼女の表情を伺って見ると、恐らく思ってた以上に怖かったのだろう、ちょっと涙目になりながら、声が漏れそうな口をギュッととじて堪えている。

 「(やばい、めっちゃかわええ!)」

 融合騎の忠誠にご満悦な夜天の主様。彼女の愛を堪能すべく、感覚を掴んだはやては快調に爪を切り進んでいく。
 パチン。ビクッ。
 パチン。ビクッ。
 パチパチン。ビクッビクッ。

「あ、主~。」
「ほいほい、小指がまだやで~。はい、パチンと」
「はうっ……!」
「うん。綺麗にできたで~。」

 ようやく解放された右手をさすりホッと気を緩めるアインス。
 私はやったぞ騎士達よ。お前たちは見ていないかもしれないが、私はいま主の望みを叶えるため我が内より沸く恐怖に打ち勝ち、主の命を見事成し遂げたのだ。
 心の中で珍しく己を褒めるアインス。そんな彼女に愛しき主は愛くるしい笑顔で告げた。

 「ほな、次左手な。」
 「………………え?」

 彼女の忠道は続く。
















 おまけ。

 「お疲れ様です、クロノ。」
 「……いや、なんで君が一人で僕の家にいるんだアインス?」
 「細かいことはお気になさらないでください。」
 「そんなに細かくない割と大きな事柄なような気もするんだが……。」
 「ところでクロノ、爪のお手入れはしていますか?」
 「話題の変わりようが急すぎないか!?え?爪?あー、そういえばちょっと最近切ってなかったな。」
 「そうですか。」
 「アインス、なんで微妙に身構えるんだ?」
 「お気になさらず。では、クロノ。」
 「な、なんだ?」
 「今から、爪切りをしましょう。」
 「は?」

 クロノ少年の戦いはこれからだ。


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テーマ : 魔法少女リリカルなのは
ジャンル : アニメ・コミック

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Author:ヒカワ・カイト
なんでもない日記から漫画や小説の感想を載せています。
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