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ガクトゥーン小話2


この間のネオンチビ化の話。最後のは蛇足だ。
つーか、この手の関連作品読まずにオリキャラ出しちゃうとちょっとかぶってないか不安になるねー。


では、お暇な方は続きからどうぞー




 「マスター、ますたー、まーすーたー!」
 「なんだ?」
 「遊びにいきたいー!」
 「いつものようにイズミたちと行けばいいではないか。」
 「やー!マスターとお出かけするのー!」

 ネオンが子供化して何度目かの癇癪というかわがままに、いつも睨まれている時とはまた別の気疲れにため息をつきつつも、特にそれ以上不満も述べずにいつもの白い服へと着替える。
 彼が出かける準備を始めたのを見て、ネオンは散歩を待ち望んだ子犬のようにはしゃぐ。まぁ、これも若さという輝きか、とニコラ・テスラは今日するはずだった仕事の予定を完全に諦めた。それに、彼自身も彼女がこの様な事態になっていつもの朝食にありつけず、昨夜買ってはきていたもののどうにも量が足りず落ち着かなかったところだ。何か食べてまわるのもたまには悪くあるまい。と自分なりの理由をつけたところで彼は最後のボタンを締めた。

 「それに、子供の遊びに付き合うのも大人の仕事か。」
 「マスター!はやくっ!」
 「あぁ、今行く。」





-*――*――*-





 「さて、では何をたべ――――。」
 「あーーー!ロボだ!」
 「・・・・・。」

 せっかく見つけた外出の動機をいきなり崩され、ごくごく僅かに不満げに表情を歪ませるが、なにぶん相手は子供と犬。ただでさえ分かりづらい彼の表情の変化に気がつくはずもなく二人じゃれあう。ロボのほうは若干彼女の変化に不思議そうではあったが。

 「よし、じゃあロボも一緒に行こう!」
 「わふ?」

 やはりあまり何を言われてるのか分かっていないロボの背によじ登り跨るネオン。

 「ロボ、発進!」
 「わん!」

 ネオンの号令に駆け出すロボ。しかし、かつて与えられた異能が消えたとはいえ、大型犬の脚力の駆け出しの勢いに幼い少女の腕力で耐えられるわけもなくそのまま転げ落ちるネオン。気づかずロボはそのまま走り去っていく。

 「………………ふぇ?」
 「……大丈夫か?」

 何が起こったのか理解できないネオンはそのまま大の字で首をかしげるのであった。



―◇―◆―◇―



 「ますたー。」
 「なんだ?」
 「あれ食べたい!」

 手をつないで歩いていたネオンが急に立ち止まり指差したのはよく見かけるジェラートの屋台だ。以前ネオンと買って食べて以来密かに時折買い食いしているテスラにはなれた品物だった。

 「まぁいいだろう。」
 「わぁい!」
 
 途端に先ほどの転んだ失敗も忘れ駆け出すネオン。やれやれとあとに続くテスラ。
それぞれ味を選んで近くのベンチに座り二人でちまちまと舐める。

 「うまいか?」
 「うん!甘くて冷たくて美味しい!」
 「そうか。」

 二人ならんでアイスを舐める。ちまちまと舐める。チロチロと舐める。

 「何をしているんだ貴様は……?」
 「む?」

 気がつけば、風紀警察の制服をいつも通り颯爽と鎧のように纏うアンヌ・ベアールが、白い目で白い男を見下ろしていた。

 「なんのようだ?今日は見ての通り忙しいのだが。」
 「近くを通りかかれば思弁的探偵部部長が幼子を連れ回しているなどという話が聞こえてな。拐かしは重罪も重罪だぞ?」
 「さて、むしろ連れ回されてるのは私の方なのだがな……。」
 「冗談だ。話は聞いているよ。」
 「…………。」
 「なんだその顔は?」

 鉄の魔女の希少な冗談に不可思議そうな視線で見上げるとギロリと、そこいらの学生では心不全でも起こしかねない目で睨まれた。ネオンは変わらずアイスと格闘している。
そこで、ふむ、とテスラは小さくつぶやいた。

 「どうかしたのか?」
 「いや、ちょうどどこに行こうか考えていたところでな。お前を見て思いついた、礼を言う。」
 「心がこもっていないにも程があるだろ貴様……。」

 心底呆れ顔のアンヌの視線にも堪えることもなく、テスラは最後の一欠片を頬張った。
 ちなみにこの後、テスラはネオンを映画館に連れて行ったのだが、

 「やーーーー!こわいのヤーーー!!」

 とホールの柱にしがみついて嫌がったため、結局この思いつきも無駄に終わったのである。



―◇―◆―◇―




 「と、昔懐かしく幼女に和んで貰え頂けたのかな雷電王?」
 
 夜。学園都市に立ち並ぶ建造物の屋上に男が二人立つ。
 かたやこの学園都市では誰もが知る白い男。
 かたやこの学園都市では誰も知らぬ多色の男。
白い異国の軍服に黒いマフラーをたなびかせ、蒼の雷を纏う彼に対して、男の身なりはあまりに多彩であった。形はビジネスマンのようなスーツであるが袖や衿のパーツパーツでピンクやら緑やら派手に着飾り、その内側には人形や装飾品をごちゃごちゃと縫い付けて動くたびにガチャガチャと音がなっている。

 「ふざけるな、貴様が他人の愉悦の為に動くわけがなかろう。」
 「ウハハハ流石だ親友!あいも変わらずの不変であるようで嬉しいよ!」
 「貴様も変わらず不快だな。欲望の徒、我欲の王、ジョン・モルガン!この街に何をしに来た!?」
 「それこそ決まっている!遊びにきたに決まってる!私だぞ!?」
 
 その哄笑が動き出す合図だった。モルガンは袖から小型の連射銃を放つ。瞬間の間に放たれる弾丸、しかして白い彼は雷電の身。瞬間など彼にとってどれほどの速度の驚異ではない。

 「そうだろうそうだろうそうだろう!改良に改造を重ねたこの鋼鉄をもってしても君には追いつけない!で、あるからして、私はこうするのだ!」
 「―――!?」

 亜光速で弾丸をかわすテスラの周囲に雷電以外の何かが光る。不意打ちに視界に入ったそれに一瞬動きを止め他とろこへ今度は刃が振り下ろされた。

 「それでも、遅い―――!」

 攻撃との速度と回避の速度の差が噛み合わないほどに致命的に違っている。が、その圧倒的優位にいてテスラの表情を曇らせるのは、今彼を切りつけたソレの存在だった。
 否。それだけではない。
 宝石やら人形が彼の身から離れ浮遊したり踊ったりとまるでそこだけ世界が狂ったかのように異形が笑う。この学園に当たり前に存在する異能と同質のようで異質な者共。

 「“また”コレクションが増えたか……?」
 「当然!君と遊ぶために手土産がないのは失礼だろう!カダス、オスマン、合衆国各地の伝承伝説神秘、魑魅魍魎奇々怪々!アハハハ楽しくて仕方ないよ!」
 「敬意も畏怖も抱かぬ不遜か。」
 「然り!故に私と相対するのは君しかいない!かの人外な混沌でも、碩学の王でもなく、人の身で人の身を捨て人を守護する君でしか、私は満たされない!」
 「貴様の欲など昔からどうでも良いが……私の愛しいネオンに手を出したことは後悔してもらうぞ!」
 
 紫電と怪の群れが再びぶつかる。
 学園都市の夜に誰も知らない戦いは続く、誰にも知られぬままの決着を目指して。




 
 「ハハハ、愛には熱いな雷電王!だが、やはり女は胸も尻も小さいほうが愛らしかろう?」
「馬鹿め、私のネオンはどのようであれ愛おしいわ。」





 

 
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Author:ヒカワ・カイト
なんでもない日記から漫画や小説の感想を載せています。
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