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ガクトゥーン小話(ダグギュス)


ついさっきツイッターで盛り上がったネタ。
なんでこんなネタだとさくさく書けるんだよって自分の中で自問してる。
まぁ、いつもの1000字シリーズですがお暇な方は続きからどうぞー。




 オーギュスティーヌは自身の思考の“動かし方”については誰よりも優っていると自負している。それは単なる知識量による頭の善し悪しだけではなく、現状の把握力、認識力でも同じことだ。
そうして彼女が自身の状態を鑑みるに状況はただ一言。

 「眠たい。」

 ただひたすらに眠たかった。気がつけば14時間程本を読み続け、読み終えた途端にこの疲労感である。

 「(いやしかしこの労働に見合う良い本だった。無名であんな良い魔道書の類が見つかるとは本当に僥倖だよ。載ってた薬は今度ダグラスに試してもらおうか。さんざん薬漬けになってるんだし、感想もらうにはうってつけだろう。)」

 圧倒的眠気に襲われながらも、別思考でこのようなことを考えられるのはさすがなのだが、もとより貧弱そのものである体の方はそうはいかない。
移動に使っている椅子の方に目をやり距離を図る。あれにさえ乗ればそのままいつもの寝床へと運んでいってくれるが、と思考してもう一つ、ダグラスがここで寝泊りする時に使っている簡易な組立式のベットの方を見る。普段の寝床に使ってあるものに比べれば格段にランクは落ちる寝具であるものの、今この状況を考えればほぼ一転がりしてよじ登れば良い距離。
数秒、どちらがめんどくさいかを天秤にかけ、オーギュスはより早く眠りにつく方を選んだ。

 「ん……よいしょ。んふー。」

 ボフリと年頃の乙女というより労働後の父親のような動きでベットに倒れこむ。
ちゃんと顔が枕に落ちるようにするのは計算づくだ。

 「んー……んん?微妙に匂いがする……?」

 頭のベストポジションを確保するためにぐりぐりと枕に顔をうずめて動かしていてふと香りを感じた。

 「クンクン……これは、彼の汗の臭いかな?」

 湧いた好奇心には躊躇わない彼女である。またもやとても年頃の婦女子が他人の枕の匂いを嗅ぐなど元統治会の貴族などが見れば2時間は説教が始まる行為であるが、ここには彼女一人でここは彼女の城だ。咎めるものなど誰もいない。

 「小癪にも香水なんか使ってるようだけど、やっぱり男の子だねぇ。……まぁいいや寝よう。」

 そしてそんな行為で彼の匂いを堪能した後、彼女はストンと夢の中へとその意識をおとしたのである。



―◇―◆―◇―



 「おい……おい!」
 「ん?ぅんー?なんだい、ダグラス帰ったのかい?」
 「なんでここで寝ている。自分のところで寝ろ。」
 「そうだなぁ……やっぱりこの安物じゃ僕の繊細な体には硬いなあ。ん!」
 「…………なんだ?なぜ両手を俺に向けて広げる?」
 「莫迦だなぁ。僕の椅子はあんな離れたところにあるんだから、いっそ君が僕のベットまでおんぶしてくれるのが一番早いに決まってるじゃないか。」
 「なぜ俺がそんなことしないのかといけないのかと聞いてるんだが……。」
 「良いじゃないかー。どうせ元気は有り余ってるんだから。よっこいしょ。」
 「了承してないのに、乗っかかってくるな!あぁもうしかたない……。」
 「んー。んんー。んふふー。」
 「おい、なんで顔をそんなに押し付ける?」
 「いや、なんでもない。」
 「なんなんだ……?」
 「(んー、やっぱり男の子の匂いだなぁ。ちょっと汗臭い。)さぁ早くベットに連れて行くんだ。誰かさんに妨げられたせいで僕はまだ寝足りない。」
 「…………はいはい。」


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なんでもない日記から漫画や小説の感想を載せています。
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