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ガクトゥーン小話


そもそもはTwitterでみた平木さんのエプロンギュス嬢が発端のネタの詰め合わせ。
特にひねりもないので言っちゃうと全部夢ネタです。

だいたいいつも通りなんかおかしな方向になってしまった気がしないでもないが、色々書き方変えてみる練習も兼ねて。



では、お暇な方は続きからどうぞー



○ダグラスの場合

 目を覚ますとそこは白い知らない天井だった。

 「……あ?」

 寝起きで思考が回らない、見覚えのない部屋、ベットも真っ白な小奇麗なシーツでキングサイズの無駄に大きなベット。上体を起こしてよく見てみれば隣に誰かが寝ていた痕跡があるのが見て取れる。

 「あぁ、起きたかい?」

 と、そこで声を掛けられそちらに目をやり、そして絶句した。

 「オーギュス…………?」
 「ん?どうしたんだい?」
 「お前……その格好は……。」

 彼女がつけているのは普段連想すらしないフリルのついた真っ白なエプロン。
ダグラスの疑問に首をかしげながら、くるりと回って見せて、

 「どこか変なとこもないだろう?変だぞ奥さんに向かって。」

 などととんでもない事を言ってのけた。

 「な―――!?」
 「もー、どうしたんだい?朝ごはんできてるから早く食べてしゃきっとしなよ。」
 「待て待て待て!お、奥さんって、お前、誰が……!?」
 「誰っておいおい、どれだけ寝ぼけてるんだよ?」
 「な、なんで?」
 「なんでって、そりゃ……。」

 そこで呆れ顔だった彼女が頬を赤らめ視線を泳がし、腹部のあたりをそっと手を添え、明らかに照れくさそうに続けた。

 「君が、責任取るって、かっこよく言ってくれたじゃないか。」



―◇―◆―◇―


 目を覚ますとそこは見慣れた場所だった。

 「なんて、あくむだ……。」

 上体を起こせば背中にひどい寝汗をかいていたことを感じなおさら不快感が増す。
と、一人で顔をしかめている所にタイミンが良くというか悪くというかオーギュスからの着信が入った。

 「やぁ、そろそろ起きた頃かと思ったが調子はどうだい?」
 「………………問題ない。」
 「ん?んん?明らかに何かしら有りしそうな言い方だけど?」
 「気にするな。」
 「そうか、君がそう言うならそうしよう。あ、ところでこっちに来るついでに買い物を頼むよ。」
 「なんだ?」
 「なにか適当な食べ物をさ。なんだか酸っぱいものが食べたい気分なんだ。」

 その瞬間、ダグラスは修行時代ですらあげたことのない絶叫を響かせ、混乱のままに部屋を飛び出るのであった。




○ベルタの場合

 「いやーたすけてー!」
 「ぐへへ!馬鹿め!いくら叫んでもたすけなんてこねーよ!」
 「いやぁ!!」
 「待ちなさい!!」
 「な、だ、だれだ!!」
 「誰かと聞かれれば答えましょう!悪人見つけて一刀両断!唐竹袈裟斬りなんでもござれ!キラメキトキメキ斬殺魔法少女ベルタちゃんだ!」
 「出やがったなベルタちゃん!今日こそギタギタにしてやるぜ!」
 「助けてベルタちゃん!」
 「今日も罪のない人を困らせて、この間の獄門打ち首じゃ反省しなかったようね!今日こそ徹底的にとっちめてあげるわ!」
 「馬鹿め!これを見ろ!」
 「な!?あなたは5歳の時に生き別れたお兄ちゃん!?どうして!?」
 「フフフ!お前を倒すために探して洗脳しておいたのだ!」
 「なんて卑怯!でも負けない!愛と正義はいつだって悪には屈しない!くらいなさい!
ホーリージャスティスラブ臓腑抉りソード!!」
 「ぐわぁそんなばかなー!?」
 「やったね!勝利のブイ!」



―◇―◆―◇―



 「どうしたベルタ?速度が足りてないぞ?」
 「いや、ちょっとよく眠れなかったんだ……。」






○コンラートの場合

 おめでとうございます、コンラート・ファイトは奇傑ゾロを倒しました。

 「きひひひひ!アンタみたいな雑魚なんて目じゃないんだよ。さぁ次だ。」

 おめでとうございます、コンラート・ファイトは統治会を攻略しました。

 「きひひひひ!女神さまはさすがだったけどぉ、後はやっぱり俺様ちゃんの敵じゃなかったねー!さぁ、次だ!」

 おめでとうございまず、コンラート・ファイトはガクトゥーンの生徒10万人を皆殺しにしました。

 「きひひひひ!なんだよなんだよ、誰も彼もどいつもこいつもへばっちゃうのがはやいよぉ!まーーーーいっか!さぁさぁ次だ!」

 おめでとうございまず、コンラート・ファイトはニコラ・テスラを凌駕し蹂躙し殺害しました。

 「きひひひひ!やったやった!何が雷電魔人だよ!俺様ちゃんにかかればちょっぱっぱー!だよ!きひひひひ次は!次は!?」

 おめでとうございまず、コンラート・ファイトに次はありません。

 「………………あ?」

 おめでとうございまず、コンラート・ファイトはこのゲームをクリアしました。

 「いやいやいや、待って。終わり?これで、これっぽっちでおわり?」

 おめでとうございまず、コンラート・ファイトはエンディングを迎えました。

 「ふざけんなって!こんなもんじゃねぇだろ!?おいおいおいおーーーい!」

 おめでとうございます。おめでとうございます。おめでとうございます。
 終わり。



―◇―◆―◇―



 「あら、起きましたか?」
 「……なーんで俺様ちゃん女神さまに膝枕とかしてもらっちゃってんの?頭撫でられちゃってたりしてんの?」
 「いえ、寝顔を見ていたらこうした方が良い気がしましたので。嫌でしたか?」
 「んー?いんやー、なんか気持ちいいしこのままでいさせてよー。」
 「えぇ、構いませんよ。」
 「ありがとありがと。おやすみむにゅむにゅ。」
 「はい、今度こそ良い夢を、小さな坊や。」




○ネオンの場合

 ネオンちゃんはお姫様。
ヒラヒラドレスにキラキラ宝石身につけて、立派なお城に住んでいます。

 「私はお腹が空きました。」

 お姫様がそう言えばキッチンで鍋やお皿がせっせとお食事つくります。
右に左に飛び交って、ガチャガチャ、サッサッ、ゴトゴト、グツグツ。

 「私はとても退屈です。」

 お姫様がそう言えばホールに音楽が響き、人形たちが踊りだします。
面白おかしく縦横無尽に、ズンチャズンチャ、ランランラン。
 お姫様はお城の主、お城の中ではどんなこともでも思いのまま。
 お姫様はたった一人のお城の主、お城の中だけどんなことでも思いのまま。

 「私は寂しいです。とてもとても寂しいです。誰か私のそばに来て。」

 お姫様がそう言っても誰も応えません。お城の中には誰もいません。
宝石たちは綺麗になるだけです。
お鍋たちは食事を作るだけです。
人形たちは歌って踊るだけです。
“誰か”はいません。だから誰も応えません。

 「寂しいです。一人でいると寒いんです、誰か!誰か!」

 お姫様が嘆くように誰かを呼びます。祈るように叫びます。ですが誰もいません誰も応えません。
 
 「誰か。」

 誰もいません。

 「誰か!」
 
 誰も応えません。

 「誰か!!」

 彼女は一人きり。広くて立派で頑丈なお城の中で一人きり。

 「否。私がいる。お前の声に呼ばれたならばそれが何時であれ何処であれ、私は、来よう。」




―◇―◆―◇―



 悪夢にうなされるネオンの手を優しく握りながら、ニコラ・テスラは幾分か和らいでいく彼女の寝顔を穏やかに眺める。しっかりと握られた手は解けそうもなく、もとよりそのつもりはない。

 「同盟の集会は今日は欠席か……。まぁ、ゾロも今日は何やら忙しいからと言っていたから別に良いか。」

 フォン越しの声はあの男にしては珍しく慌ただしく何やら随分混乱していたようだったがさして問題はあるまい。幸いというか今日の夜は実に静かで怪学生が事件を起こす気配もない実に静かなものだ。
 今夜はこの愛しい少女が再び悪夢に苛まれぬよう、こうして過ごすのも悪くはないだろう。
そう結論付けニコラ・テスラは彼女を起こさないよう、そっとベットに腰掛けるのであった。
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なんでもない日記から漫画や小説の感想を載せています。
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